南の島の不思議な形のダンゴムシ2

9月4日 2019年   by KM  カテゴリー: 甲殻類 | 南の島の不思議な形のダンゴムシ2 はコメントを受け付けていません。

前回は八重山諸島に生息するフチゾリネッタイコシビロダンゴムシCubaris sp.を紹介しましたので、今回は沖縄島に生息する変わった形のダンゴムシを紹介します。

イシイコブコシビロダンゴムシHybodillo ishiiiは沖縄島の南部から記録されている体長約2mmの小型種です。土中や石の裏などから見つかります。名前にもあるようにこの種は全身にコブがあり、オカダンゴムシArmadillidium vulgareなどと比べるとかなりごつごつしています。アリの巣から見つかると記述されていることがありますが、見つかる状況的には特に好蟻性だというわけではないように感じます。一般的に珍種と言われているようですが、その小ささから見落とされているだけのようで、真面目に狙って探すとそれなりに見つかります。

イシイコブコシビロダンゴムシ

イシイコブコシビロダンゴムシ(右はシャーペンの芯)



日本には他に近縁種はいませんが、海外には同属の種が生息しているようです。小さすぎて見つかっていないだけで本種あるいは近縁種が琉球列島に広く分布しているのでは?と思い、宮古諸島や与那国島で真面目に探してみましたが、これまでのところ全く見つかっておりません。石垣島などまだ探していない島が多く、またこれまで探した島もしっかり回り切れておらず絶対にいないとは言えないので、我こそはという人にはぜひ探してほしいと思います。


「生物多様性おきなわシンポジウム発信事業」シンポジウム開催!!

8月9日 2019年   by AR  カテゴリー: お知らせ | 「生物多様性おきなわシンポジウム発信事業」シンポジウム開催!! はコメントを受け付けていません。

平成10年に策定された「自然環境の保全関する指針」が、この度「生物多様性保全利用指針 OKINAWA」として改定されることとなりました。
データ解析による生物多様性・保全優先度の評価や生物文化といった視点を取り入れた、他では類のない新しい保全利用指針となっています。
指針の策定には弊社もJVとしてお手伝いさせていただいています。

その第1段として[沖縄編](暫定版)が公表されることとなり、それに合わせて生物多様性おきなわブランド発信事業シンポジウム(沖縄県環境部自然保護課 主催)が開催されます。

開催日時:2019年 8月23日(金)14:00~16:00
会  場:沖縄県立博物館・美術館 1F博物館講座室

シンポジウム チラシ




会場ではプレイベントとして「沖縄の干潟と海草藻場の貝類展」も同時開催しています。
貝好きが唸るような標本があるとかないとか(^_^)

ご興味のある方はぜひご参加ください。

生物多様性おきなわブランド発信事業のサイト「オキナワイキモノラボ」も併せてご紹介します。
こちらで指針や環境カルテなどを公開予定です。
誰でも利用可能な生物写真ギャラリーも充実!!。必見です!


南の島の不思議な形のダンゴムシ

7月8日 2019年   by KM  カテゴリー: 甲殻類 | 南の島の不思議な形のダンゴムシ はコメントを受け付けていません。

ダンゴムシと聞くと捕まえると丸くなる黒い小さな生き物を思い浮かべると思います。本州の住宅周辺で普通に見ることができるのはオカダンゴムシArmadillidium vulgareという外来種なのですが、南西諸島では在来のコシビロダンゴムシの仲間が多く生息しているため、少し探すと色々な種類を見つけることができます。

フチゾリネッタイコシビロダンゴムシCubaris sp.は石垣島や西表島の山中の樹上や朽木の上を夜間歩いているものをよく見かけます。特徴は何といってもその体型です。体の縁が広がっているのでオカダンゴムシなどと比べるとずいぶん平べったく感じます。この広がりのため丸くなった時には真ん丸になれずレモンのような形になります。逃げ足が比較的速いので丸くなってやり過ごすよりも、この体型を生かして隙間に逃げ込むような習性があるのかもしれません。

近い仲間が宮古諸島や沖縄島等に数種類生息していますが、分類があまり進んでいないためネッタイコシビロダンゴムシC. murina以外は本種を含めてまだ未記載種となっています。

最近ガチャガチャのおまけとしてダンゴムシの丸くすることができる精巧な模型が販売されていますが、その中で本種が登場して一部で話題になりました。

フチゾリネッタイコシビロダンゴムシ

フチゾリネッタイコシビロダンゴムシ



このほか南西諸島には体長約2mmとかなり小さいものの、全身に小さな突起の生えたイシイコブコシビロダンゴムシHybodillo ishiiiや、内陸の湧水や鍾乳洞入口などに生息する陸封のフナムシなど変わった陸生等脚類が多く生息していますが、また次の機会に紹介させていただきます。


南国昆虫

6月7日 2019年   by AR  カテゴリー: 昆虫 | 南国昆虫 はコメントを受け付けていません。

今年の梅雨は梅雨らしく、降ったり止んだりの天気が続いてます。

今回のテーマはそんな灰色の梅雨空を吹き飛ばすような!?、派手な昆虫をご紹介します。

虫は門外漢なので、思い入れもうんちくもありません。山や川を歩いていた時にたまたま見つけた虫たちです。
付け焼き刃で仕入れた知識ですが、がんばって紹介してみます。

まずはこちら。背中の黄緑のラインが綺麗なアオムネスジタマムシ。
名前でもわかると思いますが、玉虫の仲間です。奄美諸島以南、琉球列島、台湾などに分布するそうです。

アオムネスジタマムシ-02

海岸沿いの道の手すりに止まっていました



金属質の光沢がたまりませんね。海岸近くの防風林などに多いそうです。

アオムネスジタマムシ-01

青光りしています



続いてこちら。川を歩いてたときに流されそうなところを発見。
サツマニシキという蛾の仲間です。本州西部から琉球列島に分布し、最近は4亜種に分けられているそうです。

蛾といえば茶色や灰色の地味なイメージですが、この蛾はかなり派手です。活動時間も夜ではなく昼間だそうです。

サツマニシキ-01

危機一髪



捕まえて葉の上に逃がしてやりました。葉の上に乗るとさらに目立ちます。

サツマニシキ-02

キレイというか派手



どちらも梅雨から夏にかけて見られる虫たちです。


自然環境再生シンポジウムのご案内

12月22日 2014年   by AR  カテゴリー: 未分類 | 自然環境再生シンポジウムのご案内 はコメントを受け付けていません。

「自然環境再生シンポジウム」 ~豊な自然環境を取り戻し、美ら島うちなーを次世代へ~


【プログラム】
●基調講演「地方創生と自然環境の再生」東京工業大学大学院 教授 桑子 敏雄 氏
●自然環境再生指針について 沖縄県環境部環境政策課
●「沖縄らしい自然環境の再生をめざして~美ら島うちなーを次世代へ~」映像資料
●パネルディスカッション
 ・討論テーマ 「豊かな自然環境を取り戻し、美ら島うちなーを次世代へ」
  コーディネーター
   山崎秀雄 琉球大学理学部長・自然環境再生指針検討会 委員長
  パネリスト
   西江重信 グループエコライフ代表
   高平兼次 沖縄玉水ネットワーク副代表・自然環境再生指針検討会 委員
   曽宮和夫 環境省那覇自然環境事務所 次長
   大浜浩志 沖縄県環境部環境企画統括監
  アドバイザー
   桑子敏雄 東京工業大学大学院教授

【開催日時】平成27年1月23日(金)14:00~16:30

【会  場】沖縄県男女共同参画センター てぃるるホール
【主  催】沖縄県
【事 務 局】沖縄環境地域コンサルタント・日本工営・イーエーシー再生指針策定事業共同体
【お問い合わせ先】
  TEL:098-871-1135 E-mail:contact-erc@erc-oki.co.jp(代表:沖縄環境地域コンサルタント)

参加ご希望の方は上記の連絡先にお問い合わせの上、お申し込みください。


バン、現る!!

7月25日 2013年   by UT  カテゴリー: 未分類 | バン、現る!! はコメントを受け付けていません。

我が社の裏には、小さな小川が流れています。

周囲は畑で自然が多いためか、いろいろな野鳥を目にします。

ある時、会社の裏にある小川から、変な鳴き声が聞こえてきたので覗き込んでみると、体が黒く、お尻が白の鳥が歩いているのが見えました。

すぐに持っていた携帯で撮影を開始!!

撮影後、鳥に詳しいT氏に聞いてみたところ、『バン』とのこと。

その動画をご覧ください。

お尻をフリフリしながら歩いています。

YouTube Preview Image


引っ越しました。

11月19日 2012年   by M  カテゴリー: お知らせ, 環境 | 引っ越しました。 はコメントを受け付けていません。

今月(11月)はじめに浦添から南城市大里に引っ越しました。

新しい事務所は、まわりを畑と一部、緑地(二次林)囲まれていて、比較的静かな所です。

浦添の事務所はオフィスビルや国道に接するなど、周りに緑が少なく動植物と触れあう機会が少なくい環境でしたが、新しい事務所周辺では野鳥も多く見られるので、楽しみが増えました。

まずは、事務所屋上から見た周辺の風景をご覧下さい!

東側(当間集落を望む)

西側(那覇空港自動車道と南風原町の黄金森を望む)
南側(高平方面の緑地)
北側(遠くに与那原町の運玉森を望む)
事務所屋上から見た夕日



近々、周辺で見られる生物などを紹介したいと思っていますので、しばらくお待ち下さい。


ハブ咬症防止運動期間中!

10月23日 2012年   by AR  カテゴリー: 爬虫類 | ハブ咬症防止運動期間中! はコメントを受け付けていません。

いつも通り、だいぶ遅くなってからの帰社となった先月末のことでです。
牧港の会社から裏道を通って自宅へ戻る途中。
とあるボウリング場の前を自転車で通り過ぎようとしたところ、
道路の白線の上にS字になった明らかにヘビ状の物体を発見!

ハブの死骸-01

道路に何かいる!



このへんの形にはすぐに反応してしまう職業病のおかげで、なんとか踏まずにすんだのですが。
まさかと思いつつ、自転車を止め恐る恐る近寄ります。
ヘビで間違いなさそうですが、すでに車に潰されてすでに死んでるようです。
ハブの死骸

ヘビが死んでる



死んでいたのはやっぱりハブ!まさかこの道でハブに出会うとは。
このあたりは学校が近くにあって通学の時には子供も通るだろうし、近くのスーパーの買い物客もたくさん通るようなところです。
ハブの死骸

ハブの死骸だ!



実はこの時期、10~11月頃はハブの咬症発生件数が多い時期に当たるそうです。
月別ハブ咬症発生件数

2011年 月別ハブ咬症発生件数(沖縄県衛生環境研究所より)


沖縄県衛生環境研究所の報告書によると、ハブ(ヒメハブやサキシマハブなども含む)に咬まれるのは農作業や草刈り中に咬まれることが多い(24件)のですが、
道路などでの通行中のハブ咬症も11件あるそうです。

よそのブログをみていたら、「今年はハブが多い」なんて恐ろしいことが書かれているのを見かけました。
街中とはいえ、こんな風にばったり出くわすことがあるわけですから、どこにでも出るものだと思った方が良さそうです。
ハブ

ハブに注意


この日の帰り道は、道ばたの草むらについつい目がいってしまい、いつのまにやら道の真ん中を走ってました。
ハブより怖いのは車です。街中は危険がいっぱいですね。
みなさん、気をつけてお帰り下さい。


モダンなレンタルハウス?

8月24日 2012年   by AR  カテゴリー: 甲殻類 | モダンなレンタルハウス? はコメントを受け付けていません。

夏は夜のお勤め(夜間調査です)が多く、特にオカヤドカリ類を見る機会が増えてきます。

オカヤドカリは名前の通り仮の宿(家)に貝殻を利用し、海岸林などの陸に住む甲殻類の仲間ですが、
仮の宿は貝殻だけではなく、実に柔軟というか節操がないというか、いろいろ変わった家に住んでるやつがいたりします。

今日はそんな変わった家に住んでいるオカヤドカリを紹介してみたいと思います。

まずは、一番見る機会が多いんではないかと思われる、赤キャップのお家。
出所はたぶんカセットコンロのボンベに使われてるキャップじゃないかと。
たしかに砂浜といえばキャンプ、キャンプといえばカセットコンロ。供給源はバッチリですね。
皆さん、ちゃんとゴミは持ち帰りましょうね(^-^;)。

キャップヤドカリ-06

キャップヤドカリ その1


次はこちらです。この白いキャップ、どこかで見たことあると思ってたら実は結構身近なところにありました。
キャップヤドカリ-01

キャップヤドカリ その2


たぶんこの家庭用の蛍光灯についているスターターの先っちょじゃないかと。

蛍光灯のスターター


次は、栄養ドリンクのキャップ(ビン付き)。無理矢理入った感が100%ですね。
ちょっと珍しいと思っていたのですが、ネットには泡盛の一升瓶ではありますが、同じようなオカヤドカリが他にも紹介されていました。
意外と住みやすかったりするのか???
キャップヤドカリ-04

キャップヤドカリ その3


こちらは出所がわからない白いキャップ。とにかくキャップ状のものなら何でもよさげです。
これなんかは意外にしっくりきていて、もう最初からこういう生き物何じゃないかと思ってしまいます。
キャップヤドカリ-05

キャップヤドカリ その4


最後はスケルトンハウスのオカヤドカリです。
これも元がなんなのか分かりませんが、家の中にどうやって入っているかが分かります。
卵とか持っていたら面白かったのですが、残念ながらなさそうです。
キャップヤドカリ-02

キャップヤドカリ その5の1


キャップヤドカリ-03

キャップヤドカリ その5の2


以上、キャップの家に住むオカヤドカリ達を紹介してみました。
これらのオカヤドカリを見つけた場所は貝殻もたくさん落ちているような海岸なんですが、なぜこんな奥行きもなく窮屈そうなキャップに住むのか不思議です。
プラスチックのキャップなどは貝殻に比べたら軽いので移動するのには楽そうですが、栄養ドリンクのキャップとかは明らかに動きにくいんじゃないかと。
何が良くてにこれらのキャップを利用しているのかは分かりませんが、なんでも利用してしまうオカヤドカリにたくましさを感じたりしています。

ただ、そうはいってもキャップの出所はゴミですし、こんなオカヤドカリばかりが海岸を歩いていたらゾッとしますよね。
その発生源である私たちは重々反省する必要があると思います。


オカガニとゴーヤー

7月31日 2012年   by UT  カテゴリー: 植物, 甲殻類 | オカガニとゴーヤー はコメントを受け付けていません。

ども、萌男です。ヾ(≧∇≦)ゝ 

今回もグリーンカーテンとして植えたゴーヤーのお話しです。

前回のブログから約1ヶ月程で、実家のゴーヤーはこんなにも大きくなりました。

東側の半分は、ゴーヤーで覆われていますが、南側に植えてあるパッションフルーツは、葉がだいぶ少なくなってしまいました。

ゴーヤーの成長状況



では、実際に、このゴーヤーがグリーンカーテンとしての役目も果たしているか、家の中から検証してみましょう。

家の中からだと、葉の間から光が漏れ、なんとも涼しげな感じです。

写真では見えにくいですが花も咲き、ゴーヤーもいくつか垂れ下がっております。

家の中からのゴーヤーの様子



さて、パッションフルーツですが、紫色になり、収穫をしました。

今年初のパッションフルーツのデキを見るため、パッションフルーツを2等分に切ってみると、実がギッシリとつまっています。



パッションフルーツの中身



食べてみるともの凄く甘く、微妙に酸味がある程度。

自分としては美味しいのですが、両親は酸味があまりないため、やや不評でした。


★おまけ★

約1ヶ月前の出来事・・・夕暮れ時のある日、自宅の花壇の辺りでガサガサと大きな音が。

自宅の花壇



どうやら花壇の所から音がする。

ライトを片手に、積んでいる木材の下を見てみると、なにやら大きな物体が・・・。

木材の下にいる物体



なんと、甲羅の大きさだけでも15cmはあるオカガニです。

オカガニ



オカガニは普段、海岸林などに穴を掘って住んでいるのですが、自分の実家は最も近い海岸から約1.5kmも離れています。

なんでこんな所にいるのか不思議です・・・。

実家の周囲はコンクリートだらけで、カニが住めそうな場所は、近所の公園ぐらいしか思い浮かびません。

今の時期は産卵シーズンなので、それで出てきたかもしれません。

ただ、オスかメスかは、確認できませんでした。

オカガニを撮影していたら、辺りは暗くなり、蚊もウヨウヨと出てきたので撮影は終了となりました。

翌朝、オカガニがいるか探してみましたが、どこにもいませんでした。

無事に、海まで移動しているといいんだが・・・。