モダンなレンタルハウス?

夏は夜のお勤め(夜間調査です)が多く、特にオカヤドカリ類を見る機会が増えてきます。

オカヤドカリは名前の通り仮の宿(家)に貝殻を利用し、海岸林などの陸に住む甲殻類の仲間ですが、
仮の宿は貝殻だけではなく、実に柔軟というか節操がないというか、いろいろ変わった家に住んでるやつがいたりします。

今日はそんな変わった家に住んでいるオカヤドカリを紹介してみたいと思います。

まずは、一番見る機会が多いんではないかと思われる、赤キャップのお家。
出所はたぶんカセットコンロのボンベに使われてるキャップじゃないかと。
たしかに砂浜といえばキャンプ、キャンプといえばカセットコンロ。供給源はバッチリですね。
皆さん、ちゃんとゴミは持ち帰りましょうね(^-^;)。

キャップヤドカリ-06
キャップヤドカリ その1

次はこちらです。この白いキャップ、どこかで見たことあると思ってたら実は結構身近なところにありました。

キャップヤドカリ-01
キャップヤドカリ その2

たぶんこの家庭用の蛍光灯についているスターターの先っちょじゃないかと。

蛍光灯のスターター

次は、栄養ドリンクのキャップ(ビン付き)。無理矢理入った感が100%ですね。
ちょっと珍しいと思っていたのですが、ネットには泡盛の一升瓶ではありますが、同じようなオカヤドカリが他にも紹介されていました。
意外と住みやすかったりするのか???

キャップヤドカリ-04
キャップヤドカリ その3

こちらは出所がわからない白いキャップ。とにかくキャップ状のものなら何でもよさげです。
これなんかは意外にしっくりきていて、もう最初からこういう生き物何じゃないかと思ってしまいます。

キャップヤドカリ-05
キャップヤドカリ その4

最後はスケルトンハウスのオカヤドカリです。
これも元がなんなのか分かりませんが、家の中にどうやって入っているかが分かります。
卵とか持っていたら面白かったのですが、残念ながらなさそうです。

キャップヤドカリ-02
キャップヤドカリ その5の1
キャップヤドカリ-03
キャップヤドカリ その5の2

以上、キャップの家に住むオカヤドカリ達を紹介してみました。
これらのオカヤドカリを見つけた場所は貝殻もたくさん落ちているような海岸なんですが、なぜこんな奥行きもなく窮屈そうなキャップに住むのか不思議です。
プラスチックのキャップなどは貝殻に比べたら軽いので移動するのには楽そうですが、栄養ドリンクのキャップとかは明らかに動きにくいんじゃないかと。
何が良くてにこれらのキャップを利用しているのかは分かりませんが、なんでも利用してしまうオカヤドカリにたくましさを感じたりしています。

ただ、そうはいってもキャップの出所はゴミですし、こんなオカヤドカリばかりが海岸を歩いていたらゾッとしますよね。
その発生源である私たちは重々反省する必要があると思います。