春の使者ならぬ海外特使、現る
今年もようやく年度末を乗り越え、ほっと一息ついているところです。
この日も机の前でパソコンを眺めながらまったりしていたら、上から黒い物体がポトッと落ちてきました。
何かと思ったら灰色のテントウムシです。
名前を調べたらハイイロテントウという種類のようです。最近やっと温かくなってきたので虫も動き出したのかと。
これはブログのネタになると思ったら、春どころかほぼ一年中見られるとのこと。
しかもこいつは外来種。いとおしい気持ちもどこへやら。ブログネタも台無しです。写真まで撮ってボツにするのもしゃくなので、方向転換して外来種ネタで行きたいと思います。
このハイイロテントウ、生まれは北アメリカで、ごく最近やってきたそうですが、すでに沖縄では普通に見られる昆虫になってしまったそうです。
主食はギンネムジラミというギンネムにいる小さな虫を食べているそうですが、このギンネムもギンネムジラミもやはり外来種。
ギンネムは人為的に持ち込まれたものですが、その旺盛な繁殖力により各地に広まり、それとともにギンネムジラミも分布を拡大していったとのこと。
そうして、外来種による外来種の拡大により、外来種であるハイイロテントウも容易に分布を広げることができたようです。
つまり、ギンネムがまず先陣を切って広まる → だったら私もとギンネムジラミがついてくる → そこへ、おやっおいしそうな餌もあるし住み心地よさそうだとハイイロテントウがどんどん勢力を広めていくという結果に。
ギンネムの持ち込みやギンネムジラミの侵入がなければ、ハイイロテントウも沖縄に住み着くことは無かったかもしれませんね。
風が吹けば桶屋が儲かるじゃありませんが、ひつの行為が思わぬ結果をもたらすことは身近なところでも実際にあるようです。
風が吹くのことわざは6回転じて桶屋が儲かってます。ハイイロテントウの話もこれでお終いじゃないかもしれませんよ。